楽天カードの引落や楽天市場との連携を重視するなら楽天銀行、アプリATMや低い他行振込手数料、目的別口座を重視するならドコモSMTBネット銀行が候補です。 ただし、無料回数は使い方や優遇ランクで変わります。銀行名や一時的な口座開設特典だけでは決めず、毎月の入出金と振込を同じ条件で比べます。

ドコモSMTBネット銀行は、2026年8月3日に住信SBIネット銀行から商号変更しました。金融機関コード・支店番号・口座番号は変更されていません。他行から振り込むときは新銀行名を指定します。旧銀行名での振込は2026年10月30日まで受付可能ですが、それ以前でも振込元の金融機関によっては受け付けられない場合があります。商号変更の公式案内で確認してください。

毎月の手数料と使い方を同じ項目で比べる

ATM・銀行間振込・目的別口座を2つの銀行で比べる説明図
ATM、他行振込、目的別の残高管理を同じ1か月の使い方で比べます。AI生成のイメージ。実在の商品・施設・画面を示す写真ではありません。

最初に確認するのは、1か月にATMから現金を引き出す回数と、他行へ振り込む回数です。下の表では、両行の利用方法、無料回数、無料枠を超えた後の手数料を同じ順番で並べます。最高ランクではなく、今の残高や取引で無理なく使える無料回数を比べてください。

スマートフォンでは、次の表を横にスクロールして確認できます。

比較項目楽天銀行ドコモSMTBネット銀行
ATMの利用方法カード: キャッシュカード
アプリ: 楽天銀行アプリ。セブン銀行・ローソン銀行ATMで利用可能
カード: キャッシュカード
アプリ: 銀行アプリ。セブン銀行・ローソン銀行ATMで利用可能。スマート認証NEOの登録が必要
カードで使えるATMみずほ銀行、セブン銀行、イオン銀行、PatSat、ローソン銀行、イーネット、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、VIEW ALTTE
VIEW ALTTEは出金・残高照会のみ
セブン銀行、ローソン銀行、イーネット、イオン銀行、ゆうちょ銀行
ATMの無料回数カード・アプリ共通: 月0・1・2・5・7回。口座開設月から2か月目までは最低月3回
入金と出金で同じ無料回数を使う
カード: 月2・5・10・15・20回
アプリ: 対象支店ならセブン銀行・ローソン銀行ATMの入出金が何度でも無料。カードの無料回数を消費しない
無料回数を超えた後のATM手数料カード・アプリ共通: ATMにより1回220円または275円カード: セブン銀行・ローソン銀行・イーネット・イオン銀行は1回165円、ゆうちょ銀行は330円
アプリ: 対象支店のセブン銀行・ローソン銀行ATMは0円
現金を入金するとき1回3万円以上なら無料で、ATM無料回数を消費しない。3万円未満は無料回数の対象カード: 入金と出金で同じ無料回数を使う
アプリ: 対象支店のセブン銀行・ローソン銀行ATMは何度でも無料
同行・無料対象銀行宛の振込楽天銀行宛は無料ドコモSMTBネット銀行・三井住友信託銀行宛は無料
他行振込の無料回数月0・1・2・3・3回。給与・賞与・公的年金の実受取がある場合は翌月3回。ステージ分と足さず、多い方を使う。受取分の未使用回数は翌月に繰り越し、月5回まで保有できる月1・5・10・15・20回
無料回数を超えた後の他行振込手数料1回145円1回77円
無料回数が変わる条件預金残高または対象取引件数で翌月のATM・振込無料回数が変わる優遇制度(公式名:ハッピープログラム)預金残高、給与受取、口座振替などで翌々月のATM・振込無料回数が変わる優遇制度(公式名:スマートプログラム)
目的別の残高管理通常口座の残高をまとめて管理代表口座とは別に目的別口座を10個まで作成可能。ATM入出金や外部振込は代表口座を経由
楽天カード・楽天市場との固有連携楽天カードの引落と楽天市場のSPUに条件付きで対応楽天カード・楽天市場との固有連携はなし

表の出典(2026年10月14日確認):楽天銀行のATM・利用可能ATM/楽天銀行のATM手数料/楽天銀行の振込手数料/ハッピープログラム/ドコモSMTBネット銀行のATM・利用可能ATM/ドコモSMTBネット銀行のATM手数料/ドコモSMTBネット銀行の振込手数料/スマートプログラム。

無料回数は、すべての利用者が一律に増えるものではありません。普段の残高、給与受取、口座振替などで実際に満たせる条件を使って計算します。期間限定の口座開設キャンペーンはこの表に含めていません。

ATM手数料は「アプリ」と「キャッシュカード」を分けて比べる

ATM手数料は、利用するATMだけでなく、アプリとキャッシュカードのどちらで操作するかによっても変わります。ここでいうアプリATMは、キャッシュカードを入れず、銀行アプリを使って現金を入出金する方法です。

楽天銀行では、ハッピープログラムの会員ステージに応じてATM無料回数が月0~7回です。1回3万円以上の入金は、無料回数が残っていなくても無料で、その回数を消費しません。出金には「3万円以上なら無料」という条件を使えません。無料回数がない場合の手数料はATMにより220円または275円です。楽天銀行のATM手数料(2026年10月14日確認)。

ドコモSMTBネット銀行のスマートプログラム対象支店では、セブン銀行・ローソン銀行の「アプリでATM」が何度でも無料で、キャッシュカードの無料回数を消費しません。キャッシュカード利用はランク別の無料回数を超えると1回165円、ゆうちょ銀行ATMは330円です。利用できる支店、端末、時間帯やアプリ認証の状態は事前に確認します。ドコモSMTBネット銀行のATM手数料(2026年10月14日確認)。

比較するときは「ATMを月何回使うか」に加え、「スマートフォンをATM操作に使えるか」「現金を入れるのか、出すのか」「よく行く場所に対応ATMがあるか」を書き出します。スマートフォンの紛失・故障時にも現金が必要なら、アプリATMが無料という理由だけでキャッシュカードを持たない選択に固定しない方が安全です。

他行振込は無料枠を使い切った後まで計算する

楽天銀行は楽天銀行宛の振込が無料です。他行宛は無料回数がなければ1回145円で、ハッピープログラムのステージや給与・賞与・公的年金の受取による無料回数があります。ステージ分と受取分は単純に足すのではなく、多い方を使います。楽天銀行の振込手数料(2026年10月14日確認)。

ドコモSMTBネット銀行の個人口座は、同行および三井住友信託銀行宛が無料です。他行宛はスマートプログラムの無料回数を超えると1回77円です。提携NEOBANKなどは条件が異なることがあるため、ここではスマートプログラム対象支店の通常の個人口座を比較しています。ドコモSMTBネット銀行の振込手数料(2026年10月14日確認)。

例えば他行振込を月6回行い、無料回数が5回なら、超過は1回です。楽天銀行なら145円、ドコモSMTBネット銀行なら77円という計算になります。ただし、無料回数のために残高を移したり、不要な取引を増やしたりすると、差額以上の手間やリスクが生じます。現在の使い方で達成できる無料枠だけを数えてください。

ATM・他行振込の無料回数が増える条件と反映時期

両行には、残高や給与受取などの条件に応じて、翌月以降のATM・他行振込の無料回数が変わる優遇制度があります。楽天銀行では「ハッピープログラム」、ドコモSMTBネット銀行では「スマートプログラム」が公式名です。制度名や最高ランクではなく、今の使い方で満たせる条件と、実際に適用される月を確認します。

楽天銀行のハッピープログラムは、預かり資産残高または対象取引件数の有利な方でステージを判定します。ATM/他行振込の無料回数は、ベーシック0/0、アドバンスト1/1、プレミアム2/2、VIP5/3、スーパーVIP7/3です。残高は毎月25日終了時点、取引は前月26日から当月25日までを基準に翌月へ適用します。ハッピープログラム(2026年10月14日確認)。

ドコモSMTBネット銀行のスマートプログラムは、ベーシック2/1、シルバー5/5、ゴールド10/10、VIP15/15、プラチナVIP20/20(ATMカード利用/他行振込)です。月末に判定し、2か月後に適用されます。新規口座は対象支店などの条件を満たすと、口座開設日から4か月間はシルバーです。スマートプログラム(2026年10月14日確認)。

代表的な残高条件は、シルバー50万円、ゴールド100万円、VIP500万円、プラチナVIP1,000万円です。残高以外では、給与・賞与・年金いずれかの受取と、口座振替の引落が1件以上という2条件があり、シルバーはどちらか1つ、ゴールドは両方の達成で判定されます。上位ランクの無料回数が多くても、生活防衛資金を移したり不要な口座振替を増やしたりする必要があるなら、その条件を「無料特典」として評価しません。

目的別口座は便利だが、直接出金できない

ドコモSMTBネット銀行では、代表口座とは別に目的別口座を10個まで作れます。旅行、税金、家電の買い替えなど、使う目的ごとに残高を分ける用途です。ただし、目的別口座には独自の振込用口座番号がなく、ATMで直接入出金したり、外部へ直接振り込んだりできません。いったん代表口座を経由して資金を移します。目的別口座の公式案内(2026年10月14日確認)。

目的別口座が合うのは、残高を見たときに「使ってよい生活費」と「後で使う積立」を明確に分けたい人です。操作回数を増やしたくない人や、別名義・別口座番号で入金を受けたい人には同じ解決になりません。楽天銀行を使う場合も、目的ごとに別の金融商品を増やす前に、家計簿や自動振替で分けられるかを考えます。

楽天カードとの連携は利用する人だけ加点する

楽天銀行を楽天カードの引落口座に設定すると、条件を満たした楽天市場のカード利用でSPUの対象になります。楽天銀行で楽天カード利用代金が引落日に引き落とされることなどが必要で、給与・賞与・公的年金受取による上乗せは購入月の前月の受取など別条件があります。上限や対象外もあります。楽天銀行のSPU公式条件(2026年10月14日確認)。

楽天市場で買い物をしない人や、カード引落口座を分けたくない人は、この連携を節約額に加えません。引落口座を変える場合は、変更完了月と請求残高を確認し、旧口座と新口座の両方へ無理に資金を置く期間を長引かせないようにします。詳しくは楽天カードの引落口座を変える手順で確認できます。

1か月の現金引き出し・他行振込を無料枠に当てはめる

このチェックでは、1か月にATMから現金を引き出す回数と、他行へ振り込む回数を数え、それぞれを自分の条件で使える無料回数に当てはめます。無料回数を超える分が何回あり、月にいくらかかるかを両行で比べます。

  1. ATMから現金を引き出す回数を数える。入金回数は別に数える。
  2. 使うATM名と、アプリ・キャッシュカードのどちらで使うかを書く。
  3. 他行へ振り込む回数を数える。同行宛や無料対象行宛は分ける。
  4. 普段の残高、給与受取、口座振替だけで満たせる優遇条件を確認する。
  5. 「利用回数-無料回数」で超過回数を出し、1回当たりの手数料を掛ける。
  6. 楽天カード連携や目的別口座は、実際に使う場合だけ判断材料へ加える。

※比較表は、楽天銀行の通常の個人口座と、ドコモSMTBネット銀行のスマートプログラム対象支店にある個人口座を前提にしています。提携NEOBANKなど、条件が異なる口座は各公式ページで確認してください。

執筆・確認:楽天暮らしナビ編集部。公式条件は2026年10月14日確認。この記事は一般的な比較であり、特定口座の開設や預金移動を勧誘するものではありません。