結論:容量だけでなく、持ち方と充電する機器から決める

2026年10月15日にAnker公式の製品仕様と安全案内を確認しました。毎日のスマートフォン充電なら10000mAh級のA1638またはA1664、ノートPCを含む複数機器を長時間充電するなら25000mAhのA1695が候補です。

ただし、同じ容量でも使い方は異なります。A1638は巻取り式USB-Cケーブル、A1664はQi2ワイヤレス充電と薄さ、A1695は大容量・高出力が中心です。最大W数は単口使用時と同時使用時で変わるため、容量→重さ→充電方法→出力配分→同梱品の順に確認します。

この記事には楽天市場へのアフィリエイトリンクを含みます。価格、在庫、ポイント、販売元、型番は移動先で最終確認してください。以下の説明は公式仕様の整理であり、実使用時間や充電回数を測定した結果ではありません。

優先したいこと第一候補先に確認する弱点
ケーブルを別に持ちたくないA1638約230g、同時充電では出力が下がる
薄さとQi2ワイヤレス充電A1664有線と無線の同時使用は合計17W
ノートPCと複数端末をまとめて充電A1695約595gで日常の軽量携帯には重い
停電時にAC家電を動かす3機種ではなくポータブル電源AC出力・Wh・家電の消費電力を別に確認する

A1638・A1664・A1695を用途で分ける

巻取り式USB-Cケーブル、薄型の磁気充電、大容量で複数機器へ給電する3タイプの比較概念図
ケーブルを減らす、磁気充電で薄く持つ、PCを含む複数機器へ給電する、という用途の違いを示した概念図です。製品の外観や付属品を示すものではありません。AI生成の比較概念図。実在製品の写真ではなく、形状や大きさも実際の縮尺ではありません。

モバイルバッテリーの仕様比較候補

今回の現行候補は、Anker Nano Power Bank(10000mAh, 45W, 巻取り式USB-Cケーブル)A1638、Anker MagGo Power Bank(10000mAh, Slim)A1664、Anker Power Bank(25000mAh, Built-In & 巻取り式USB-Cケーブル)A1695の3機種です。

型番容量大きさ・重さ主な充電方法選び分け
A163810000mAh約82×51×36mm・約230g7〜70cmの巻取り式USB-Cケーブル、USB-C、USB-Aケーブルを減らしつつ有線45Wを使いたい人向け
A166410000mAh・36Wh約104×71×15mm・約207gQi2ワイヤレス、USB-C薄さと磁気吸着式のワイヤレス充電を優先する人向け
A169525000mAh・90Wh約158×54×49mm・約595g内蔵USB-Cケーブル2本、USB-C、USB-APCを含む複数機器を高出力で充電したい人向け

A1638について、この記事で確認した公式製品ページの仕様だけからWhを推定していません。航空機へ持ち込む際は、本体表示や取扱説明書に記載されたWhを確認してください。

A1638は巻取りケーブルと45Wを優先する人向け

A1638は、巻取り式USB-Cケーブルを約7〜70cmで使えます。USB-C単口は最大45W、USB-A単口は最大22.5W、本体への入力は最大30Wです。スマートフォンだけでなく、必要入力が45W以内のUSB-C機器を1台ずつ充電する使い方に合います。

買う条件

  • 充電ケーブルを別に持ち歩く回数を減らしたい
  • 約230gを許容でき、薄さよりケーブル一体型を優先する
  • 主に1台ずつ、USB-C最大45Wまでで充電する

見送る条件

  • 2台以上を同時に高速充電したい
  • Qi2ワイヤレス充電が必要
  • 100W入力が必要なノートPCを最大速度で充電したい

A1664は薄さとQi2を優先する人向け

A1664は厚さ約15mm、重さ約207gの10000mAhモデルです。Qi2ワイヤレス充電は最大15W、有線USB-Cは最大30Wです。公式が最大15Wの条件として案内しているのは、iOS 17.4以降をインストールしたiPhone 12以降です。ケーブルを接続しない充電を優先しつつ、必要に応じて有線にも切り替える使い方に合います。

買う条件

  • iOS 17.4以降のiPhone 12以降を磁気吸着式で最大15W充電したい
  • 10000mAh級で厚さを抑えたい
  • 有線は最大30Wで足りる

見送る条件

  • ワイヤレス充電に対応しない端末を使う
  • ケースを付けた状態で磁気吸着やQi2対応を確認できない
  • 有線と無線を同時に高速充電したい

A1695はPCと複数端末をまとめたい人向け

A1695は25000mAh・90Whで、内蔵USB-Cケーブル2本に加え、USB-CポートとUSB-Aポートを備えます。各USB-C経路は単口使用時に最大100W、全体の合計出力は最大165Wです。本体への入力も最大100Wですが、その入力に対応する充電器は別に用意します。

買う条件

  • USB-C入力のノートPCとスマートフォンを持ち歩く
  • 25000mAh・約595gを、容量と出力のために許容できる
  • 内蔵ケーブル2本と追加ポートを使い分けたい

見送る条件

  • 通勤や短時間の外出で軽さを最優先する
  • 3台同時でも各機器に30W以上を配分したい
  • ACコンセントを使う家電を動かしたい

単口出力と同時出力を分けて確認する

製品名にある45W、30W、165Wは、すべての接続先へ同じW数を同時に出せるという意味ではありません。接続数を増やすと配分が変わります。

型番1経路だけ使う場合2経路を同時に使う場合3経路を同時に使う場合
A1638USB-C最大45W、USB-A最大22.5W15W+7.5W3経路は各最大7.5W
A1664USB-C最大30W、Qi2最大15W(iOS 17.4以降のiPhone 12以降)有線12W+ワイヤレス5W=合計17W出力経路は有線とワイヤレスの2つ
A1695各USB-C経路は最大100W、全体は最大165W接続する経路の組合せを公式表で確認3経路使用時、100W側以外は合計30W枠で各最大15W。4経路使用時は公式の出力表を確認

A1638の2経路時は合計22.5Wですが、どの接続先が15Wになるかは端子の組合せと接続機器に左右されます。A1695も「100W+残りすべて65W」とは限りません。購入前に、充電したい機器をどの内蔵ケーブル・ポートへつなぐかまで公式の出力表で確認してください。

端末が受け取る電力は、端末側の入力上限、充電残量、温度、USB PDなどの規格、ケーブルの対応W数にも左右されます。最大出力が大きい製品へつないでも、常に最大値で充電されるわけではありません。

本体への入力と同梱品を別に確認する

モバイルバッテリー本体を高速充電するには、入力W数に対応したUSB-C充電器が必要です。内蔵ケーブルや付属ケーブルは、コンセントへ接続する充電器とは別物です。

型番本体への最大入力ケーブル・付属品の要点USB-C充電器
A1638最大30W巻取り式USB-Cケーブル内蔵、ストラップ・取扱説明書付属しない
A1664最大30WUSB-Cケーブル(約0.6m)・取扱説明書付属しない
A1695最大100WUSB-Cケーブル2本を本体に内蔵、取扱説明書付属しない

充電器を持っていない場合は、モバイルバッテリーだけの価格で比較せず、必要なUSB-C充電器と対応ケーブルを含めた総額で比べます。充電器はAnkerのUSB-C充電器を出力とポート数で選ぶで整理しています。

熱・ポケット・磁気への注意を用途別に確認する

リチウムイオン電池は、容量や電池方式にかかわらず、取扱説明書の使用・充電・保管条件を守る必要があります。

  • 高温になる車内、直射日光の当たる場所、熱がこもる場所に放置しない
  • 落下、強い圧力、水ぬれを避ける
  • 膨らみ、異臭、異常な発熱、変色があれば使用と充電を中止する
  • 3機種とも、電熱ベストなどの発熱する衣類・空調服の電源として使わず、給電中に衣類のポケットへ入れて身体へ密着させない
  • A1664の磁気は、植込み型医療機器などに影響する可能性があるためメーカーが示す距離を守り、磁気カードを本体と端末の間に挟まない

医療機器を使用している場合は、モバイルバッテリー側だけで判断せず、医療機器メーカーとAnkerの注意事項を確認してください。使用後の製品は一般ごみに混ぜず、Ankerや自治体が案内する回収方法を確認します。

リコールはブランド名ではなく型番とシリアル番号で照合する

Ankerは2025年6月の回収・交換案内でA1257、A1647、A1642、A1652を、2025年10月の案内でA1263を対象製品として掲載しています。A1257やA1263を含め、対象範囲にはシリアル番号などの判定条件があります。製品名が似ていても、型番だけで対象・対象外を断定しません。

今回選んだA1638、A1664、A1695は上記の型番とは異なります。ただし、型番が違うことは将来を含む安全保証ではありません。購入前、長期保管後、譲り受けたときは、必ずAnkerの製品回収・交換案内で最新情報を確認してください。

飛行機はWh・個数・収納場所を搭乗前に確認する

国土交通省が案内する2026年4月24日からのルールでは、機内へ持ち込めるモバイルバッテリーは160Wh以下を2個までです。預け入れ荷物には入れられません。機内では、モバイルバッテリー本体への充電と、モバイルバッテリーからスマートフォンなど他の電子機器への充電は行わないルールです。

A1664は36Wh、A1695は90Whと公式仕様に表示され、数値上は160Wh以下です。それだけで搭乗可と決めず、個数、端子保護、収納場所、航空会社や渡航先の追加条件を確認してください。A1638は本体表示または取扱説明書のWhを確認します。mAhだけを見て航空ルールを判定しません。

最新条件は国土交通省:モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールと、利用する航空会社の案内で確認してください。

ポータブル電源はAC家電用として別に選ぶ

モバイルバッテリーは主にUSB機器向けです。停電時に照明、ルーター、扇風機、冷蔵庫などのAC家電を動かす場合は、容量WhだけでなくAC定格出力、起動時の電力、AC口数、充電方法、重量を比べる必要があります。

1000Wh帯、2000Wh帯、ソーラーパネル付きセットは、同じ表で混ぜると用途と付属品が分かりにくくなります。ポータブル電源を1000Wh・2000Wh・ソーラーセットで比較するで別々に確認してください。モバイルバッテリーの充電回数と、ポータブル電源で家電を動かせる時間も同じ計算では扱いません。

購入前チェックリスト

  1. 充電する端末と、端末側が受け取れる最大W数を確認する
  2. 毎日持ち歩ける大きさと重さか確認する
  3. 有線、Qi2、内蔵ケーブルのどれを優先するか決める
  4. 1台だけの最大出力と、2台・3台同時の配分を分けて確認する
  5. 本体への入力W数と、必要なUSB-C充電器・ケーブルの有無を確認する
  6. 本体と販売ページの型番を照合し、公式リコール案内を確認する
  7. 飛行機へ持ち込むならWh、個数、航空会社の条件を確認する
  8. 価格、在庫、販売元、保証、回収方法を注文直前に確認する

Amazonのセールで探す場合も、割引率より先に型番と必要仕様を決めます。プライム感謝祭のガジェット10カテゴリでも、セール対象表示と販売元を注文時に確認してください。

公式情報

仕様と安全情報の確認:2026年10月15日。製品仕様、回収対象、航空会社の条件は変更される場合があります。